ローザンヌ運動 日本の教会リーダーの心に響く

日本ローザンヌ委員会 主事 立石充子

Japan Lausanne Meeting2013年8月、毎年恒例の日本ローザンヌのリトリートの終了時に、委員会会合が開かれた。その席上、新たな国際リーダーであるマイケル・オー氏を、どうしたら日本のクリスチャンリーダーたちに最善の形で紹介することができるか、私たちは知恵を絞っていた。やがて、ローザンヌ運動40周年を記念するという案が出されると、招待制のレセプションを開催し、公開集会でオー氏に講演してもらうという計画がすぐにまとまった。その場で日程と場所が決まり、2014年2月3日に向けての準備が始まった。

日本ローザンヌ委員会(JLC)がこのイベントの目標として掲げたのは、オー氏と国内教会リーダーたちを引き合わせることを通して、ローザンヌ運動への国内教会からの支援の輪を拡大することであった。レセプションへの招待状には、次世代リーダーを同伴してほしい旨、希望が明記された。JLC委員は割り当てられた責任をすすんで果たし、仕えるリーダーの模範を示した。多くのJLC協力者や数名のボランティアも、このイベントのために重要な役割を果たしてくれた。

2月3日、季節外れの暖かな午後、約70名が東京におけるレセプションに集った。司会の挨拶に続き、JLC委員長の金本悟氏が挨拶に立ち、祈りを捧げた。続いてJLC副委員長の倉沢正則氏が、ローザンヌ運動が今日に至るまで、日本の教会にもたらした貢献についてスピーチした。舞台は整い、いよいよマイケル・オー氏が自身の証しを日本語で語った。

証しの中で、オー氏はかつて日本人に対して怒りを抱いたことを正直に告白した。それは、かつて植民地時代に日本が韓国の人々にもたらした苦難について、オー氏が学んでいた時のことだった。すでにその時、オー氏は日本での働きの準備に入っていた。神の憐れみにより、オー氏は自身がまだ神の敵であった時、神に和解させられていたことに気づいた。主はオー氏に、日本人を愛することを教えてくださった。そして今や、オー氏はローザンヌ運動の本部を日本に持って来るまでになったのだ。これは、生ける神がオー氏のうちになして下さった業についての、力強く、非常に感動的な証しであった。

Japan Lausanne Meetingレセプションでは、スピーチの前後にたっぷり時間を取り、参加者が茶菓を囲んで懇談できるようにした。マイケル・オー氏のエグゼクティブ・アシスタントのダーシー・スタッドン氏、及びローザンヌ神学作業グループのメンバーであるボビー・ルー氏もレセプションに出席した。彼らは国際ローザンヌのスタッフとして、名古屋に在住している。

午後2時半、約150名の聴衆を前に、短い映像プレゼンテーションをもって講演会が開始された。ビデオと写真でローザンヌ運動の歴史をたどり、2013年6月のオー氏の総裁就任演説に至るまでが紹介された。講演題は「これからの世界−宣教の焦点と教会が問われる課題」。オー氏は今度は英語で講演し、JLC協力者でケープタウン2010参加者でもある永井信義氏が日本語通訳を務めた。

オー氏は今後40年を見据え、ローザンヌ運動の第1の焦点は全教会を動員することだと述べた。そして、特に鍵となるグループとして、女性、信徒、次世代リーダーを挙げた。クリスチャンの99%は信徒であることを指摘し、日本の人口の99%を占める未信者に到達するためには、この99%の信徒を動員する必要があると訴えた。

ローザンヌ運動のその他の2つの焦点として、オー氏は、健全な聖書神学の育成と宣教方策を挙げた。講演の締めくくりに、オー氏は私たちの信じる神がどのような方であるかに思いを向けさせた。「もし神が本当に全能で、生きておられるなら」、他の諸国で成されたようなことを、神は日本でも「成してくださるはず。それどころか、もっと多くのことも成してくださるはず」だとオー氏は力強く述べた。

このイベントは、幅広い教団教派及びキリスト教諸団体からの参加者を得た。後援団体としては、WEA傘下の日本福音同盟(JEA)、及び日本における宣教師ネットワークである日本福音宣教師団(JEMA)が名を連ねた。

メディアもこのイベントに強い関心を寄せた。キリスト教メディア3社が取材に訪れた。CGNTV(http://japan.cgntv.net)は講演会をビデオ収録し、セミナー番組で放映した。現在はウェブ上でビデオオンデマンドで視聴可能である。

ローザンヌのイベントに初めて参加したあるゲストは、洞察力に満ちた感想を述べた。彼の目には、ローザンヌのリーダーたちが実に楽しそうにしていると映った。ローザンヌでは人と人とのつながりや関わりが生きている、と彼は感じた。これに対し、JLC協力者の1人は、ローザンヌのイベントには誰もが1人の信仰者として参加し、ただ一緒にいることを楽しむのだ、とコメントした。

全体として、このイベントは成功だったと私は思う。何日も寝不足を経験し、当日は1日中走り回ったことも、そうするだけの価値があった。チームワークのおかげですべてが可能になり、そのチームリーダーは神様だった。今、少なくとも2人の青年が2015年の次世代リーダー会議にぜひ参加したいと言っている。若いボランティアたちは、次回奉仕できるのはいつかと尋ねてきている。

私も次はどうなるのか、尋ねている。神様が日本人をそのみもとに引き寄せてくださって、御名の栄光が表される時が今、来たのですか、と神様に問うている。へりくだり、祈りをもって、信じる人々の群れと共に歩みつつ、私は神様の声を聞き分けたいと願う。

Photos by Kirisuto Shimbun.

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