Lausanne Global Analysis

         

2014年1月 課題概要

ローザンヌ国際動向分析1月号へようこそ。全文をお読みになる方にも、あるいは要旨だけをお読みなる方にも、今号が興味深く、有益なものであるようにと願う。本誌の目的は、戦略的で信ぴょう性ある分析、情報、考察を配信し、それによって、読者がリーダーとして世界宣教の務めのためにいっそう整えられることである。現在及び将来の動向及び展開の分析を通して、読者とその同労者の方々が、神から託されたあらゆる務めの管理について、より良い決定をすることができるようにと願っている。

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今号では、現代の最重要課題の1つである人身売買の問題を取り上げ、人身売買という形をとった奴隷制度に対決し、その犠牲者を助けるために、教会はどのようにその役割を果たすことができるかについて分析する。また、キリスト教のミニストリーにとって、これまで以上に意図的にメディアに取り組むことの重要性、そして、ミニストリーのリーダーにとっては、メディアを宣教戦略に織り込むことの重要性について見ていく。最後の記事は、福音が伝えられていない人々のグループ(unreached people groups = UPG)に対する働きと「民族頌栄学(ethnodoxology)」という2つの関連するテーマを取り上げる。後者は、民族独自の芸術的表現を用いて神を礼拝するために、あらゆる文化の導き手となる神学的・人類学的枠組である。

「人身売買は国際犯罪であり、世界の各地域において、ほぼすべての諸国に影響を与えている。」とAbey George氏は記す。2007年から2010年の間に、118か国において発見された犠牲者の国籍数は、136か国に達した。教会は、世界の傷みと抑圧のただ中にシャローム(平和)をもたらすための神の道具である。したがって、教会は変革のための預言者的な声を上げ、希望の灯をともし続け、働きにいそしまなければならない。「壊れ、傷ついているこの世にあって、教会は実際に変革をもたらす存在となり得るのだということを、信じる必要がある。もしそう信じるなら、教会は、神がこの世にシャロームをもたらす過程において、明確な役割を担うことになろう。」とAbey George氏は結論づける。

「今日、世界のどこに住んでいようとも、情報技術と通信技術がもたらす影響は、私たち人間の生活に対しても、クリスチャンの証し、キリスト教の働きに対しても、ますます拡大しつつある。」とLars Dahle氏は言う。メディアへの取り組みにまつわる宣教上の諸問題は、そういうわけで世界教会にとって非常に重要である。メディアは、ニュースや考え方やストーリーが拡散するための第1の手段である。したがって、私たちが「イエス・キリストとそのすべての教えについて、あらゆる国で、あらゆる社会階層で、そして思想分野において、証しをする」(「ケープタウン決意表明」)とすれば、メディアを無視することはできない。メディアに関する意識、メディアにおける存在感、メディアミニストリーの3つの領域が、メディアへの取り組みに対する戦略的アプローチを構成する、とLars Dahle氏は示唆する。

「ブラジルの先住民教会では何か新しいことが起きている。」とRonaldo Lidorio氏は記す。成長は急速で、全く新しい地域やグループで起きている。しかし、先住民には成熟したリーダーが不足しており、121の民族グループには、福音がいまだに充分伝えられていないか、あるいは全く伝えられていない。福音を分かち合い、教会を建て、社会的ニーズに応えるという課題に取り組むためには、何百名もの新しい宣教師が必要だ。「ブラジルの先住民教会とパートナーを組み、協働すべき時が来ています。それは、福音が伝えられていない人々に働きかけ、聖書をあらゆる言語に翻訳し、リーダーに訓練を施すためです。」と彼は提案する。そこには、世界教会と宣教師運動が学ぶべき教訓もあるという。特に、今日の課題をいっそうよく理解する必要があること、そして、その課題に対応するための一致が必要であるという教訓である。

「地元に根ざした芸術的コミュニケーションは、神の国の拡大のために大いに力を発揮する。その主な理由は、そうしたコミュニケーションは一般に、その土地で生み出され、その土地で所有されているからだ。」とBrian Schrag氏は、Robin Harris氏によるインタビューの中で確言する。外国語の資料を翻訳する必要もなく、地元のアーティストが神の国拡大に貢献するための権限を与えられる。民族礼拝学は、教会開拓活動の有効性を高める。そこから開発されるのは、健全で多文化的な礼拝の表現、弟子訓練、霊的育成、伝道活動、短期宣教活動であり、人々が不正やトラウマに応答するのを支援する。もし私たちが兄弟姉妹を助けて、彼らの芸術的伝統の中に新たな、あがなわれた生命を吹き込むことができるなら、すべての文化はやがて、そのあらゆる賜物を用いて、心と魂と精神と力を尽くして神を礼拝し、神に服従し、神を喜ぶようになる、とBrian Schrag氏は結ぶ。

今号についてのご質問及びご意見は[email protected]宛にお送りください。次号のローザンヌ国際動向分析は3月発行の予定です。

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13 1月 2014

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